2008年07月12日
譜読み

大正浪漫コンサートで歌う曲を練習しています♪
皆さんが聞いた事のある 有名な曲もありますが
曲目を聞いた事も、楽譜を見た事もない曲もあり
まず 音取りが大変(-.-)
でも 新しい曲の 譜読みをする作業が大好きな私

知らない曲なら なおさらのこと!
どんな曲なんだろうと ワクワクし 早く練習したくなるんです
音がちゃんと取れて 全体像が見えてくると
更に 楽しくなります

コツコツと 日々の積み重ねがあってこそ
初めて いい演奏が出来る!
努力なしに 成功はありませんからね

2008年07月12日
たたいてね事件
これは オペラ「ドン・ジョヴァンニ」 の練習の時のお話です
その前に オペラ「ドン・ジョヴァンニ」 について
「Don Giovannni」
W.A.Mozart(1756~1791)
<設定>
17世紀 スペインのある町
<登場人物>
ドン・ジョヴァンニ/ 放蕩の限りを尽くす貴族
騎士長/ ドン・ジョヴァンニに殺されるが、石像となり地獄へ突き落とす
ドンナ・アンナ/ 父親(騎士長)への復讐を誓う
ドン・オッターヴィオ/ ドンナ・アンナの婚約者
ドンナ・エルヴィーラ/ ドン・ジョヴァンニに捨てられるが未だに愛している
ゼルリーナ/ 農民・婚礼の日にドン・ジョヴァンニに誘惑される
マゼット/ 農民・ゼルリーナの婚約者。いつも彼女に言いくるめられてしまう
レポレッロ/ ドン・ジョヴァンニに仕えている
主人の悪行にうんざりしているが、逃げられない
と、かなり人間関係は 入り乱れています
簡単に言うと 悪行の限りをつくした女ったらしのドン・ジョヴァンニは
改悛することがなかった為 最後には地獄に落ちてしまう!というストーリー
さて 話は戻り
本番に向けての練習が続いていた
ある日のこと
ドン・ジョヴァンニ役の大御所と ゼルリーナ役で初出演の女の子の間で
その事件は起こった
どうも ある部分の音程が取りづらいらしく 頭をかかえ込み悩む大御所
(*以下 D.G=ドン・ジョヴァンニ Z=ゼルリーナ)
D.G: 「そこのところ 良く分からないな!悪いけど 叩いてくれる?」
Z: 「え?」
D.G: 「早く 叩いて」
Z: 「え?ほんとうにいいんですか?」
D.G: 「そう いいから叩いて」
Z: 「え?で・でも・・・」
D.G: 「いいから、そこ 早く叩いてくれる!?」
Z: 「は、はい」
“パシ~ン”
練習場に鳴り響く音 一瞬にして凍りつく空気
唖然とする大御所と こわばった顔の新人さん
そのあと 爆笑の渦
そうです 「叩いて」は ピアノで「音を叩いて」という意味
それを 新人の子は 緊張の余り
「頭を叩いて」 と誤解してしまったのでした
でも この事件のお陰で(?)いいチームワークができたんだけどネ
これが 今も語り継がれている「たたいてね事件」の正体!
オペラは 何が起きるかわからないんです~